リマソル
青く澄んだ海・白い波の泡・美しい海岸線・・・・・美と愛の女神が 誕生したとされる地にふさわしい景色が広がるキプロス南岸地方でした。
リマソル
リマソル郊外にあるコロッシ城は13世紀に聖ヨハネ騎士団によって建造されました。 その後1454年に改築されたもので、聖地エルサレム奪回に派遣されたイングランド王 リチャード一世（ライオン・ハート王）等、十字軍の拠点として使用されたとの事です。 城にはキプロス名産の製糖工場も設けられておりました。 なお、この地方の甘みの強い（甘口とは意味が違います） ［コマンダー・ワイン］が有名です。
コロッシ城全景（コロッシ城のパンフレットから転載させて頂きました）
飾りっけが全くない、軍事拠点専用の外観です 三階建て、一階は穀物倉庫、二階は宿舎と台所　三階は城主用の部屋か？
左：入口は二階でアプローチは跳ね橋式になってます 右：その跳ね橋を上下させる鎖と滑車
城内の各部屋も飾りっ気が無く、質実剛健
左：屋上に通じる螺旋階段（急こう配）　　　右：屋上の、のこぎり型狭間（ツィンネ）詳細は城の構造参照
コロッシ城屋上の狭間（さま）から弓を放つ真似事
左：2階の部屋、磔のイエス・キリスト・フレスコ画　　右：城主・十字軍紋章
城主の紋章（アイリスの花）　フルール・ド・リス
リマソル
クリオンの古代遺跡の歴史は古く、紀元前14世紀（古代ギリシャ時代）にさかのぼり ギリシャのペロポネソス半島からやって来たアカイヤ人の植民地として発展した、とのこと。 その後も発展が続き現在の姿は［古代ローマ帝国］時代のものです。 ローマ人が建てた野外劇場にいたっては2,000年を経た現在においても現役の劇場として 使用されておりました。偉大なローマ人よ本当に尊敬します！！
クリオン古代遺跡のパンフレット
パンフレットから転載
ローマ人は例外なく街に劇場と公衆浴場を造りました。 左：劇場、2,000年経た現在も現役として使用中　　　右：公衆浴場跡
ローマ時代に造られたアキレスの家の床モザイク 女性はローマ人の足と同じサイズのメジャーを持ってます。 （ローマ時代の1フィートです） 世界を創造したKaine Ktisis（カイネ・クティス）です。
3世紀～7世紀、初期キリスト教教会・バシリカ跡
古代ローマ帝国遺跡を背にして（後方は地中海）
クリオンの古代遺跡
リマソル
アポロ神殿はクリオンの古代遺跡からバスで5分～6分ほどのところに位置します。 アポロ（アポロン）はクリオンの守護神で、紀元前800年頃、神にささげる神殿として ここに創建されたとの事でした、神官の住居跡などもありました。
アポロ神殿のパンフレット
一部復元されたアポロ神殿
アポロ神殿円柱頭部の拡大写真 イオニア式や複雑な葉っぱ模様のコリント式ではない 4方向に角を出した独特の形状をしております。 柱の豆知識はここをクリックしてご参照下さい。
浴場施設
ローマ式多段浴場 手前最下段がボイラ室、薪入れ口、その上の細い支柱で支えられた床サウナ室 その先（奥）が、お湯の浴槽です。 これらは紀元1～2世紀、ローマ帝国によって造られたものです。
アポロ神殿を背にして記念写真
リマソル
ギリシャ神話に登場する美と愛の女神アフロディーテ（ローマ神話ではビーナス） 誕生の地、ペトラ・トゥ・ロウミ海岸にやって来ました。真っ青な海でした。 アフロディーテ（ビーナス）はその海の泡から生まれたとされております。 （注）正しくは、女神アフロディーテと女神ヴィーナスは違うらしい。
この海の泡から生まれたビーナスは岬に並んだ3つの岩の 真ん中の岩に流れ着いたのだそうです。 この海岸でハート形の小石をゲットすると、永遠の愛に恵まれるとか、？？？
ビーナス誕生絵画は何人もの人によって描かれていますが 有名なものの一つとし下図の［ボッティチェリ画］”ヴィーナス誕生”でしょうか。 詳細はここをクリックしてご参照ください。 現物はイタリア・フィレンチェ・ウフィッツィ美術館で観ました。
パフォス
ペトラ・トゥ・ロウミ海岸の近くにアフロディーテ神殿がありました。 紀元前12世紀に建造されたもので、まさにアフロディーテ神話の 基になったと言われております。神殿に隣接してパレパフォス博物館が あり、モザイク画や石棺、壺などが展示されておりました。
今では柱だけしか残っていないアフロディーテ神殿跡
アフロディーテ神殿に隣接したパレパフォス博物館の入り口と展示品例
レダと白鳥のウンチクはここをクリックです。
本日の昼食は町の［ロメオ・レストラン］でお魚料理