トロードス地方の壁画聖堂群 |
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キプロス島中央部には標高1951mのオリンボス山があります。 この山岳地帯がトロードスで、中世の面影を色濃く残す村が 点在しております。ここトロードス山脈に創建されている ギリシャ正教のポディトゥ教会やアシヌ教会などは 世界文化遺産に登録されております。 いずれの聖堂・修道院もビザンティン様式の美しいフレスコ画で 埋め尽くされておりました。 またトロードス一帯は10世紀、十字軍による聖地・エルサレム 奪回(回復運動)の本拠地でもあったとの事でした。 (塩野七生著:十字軍物語No.3 ページ454から引用させていただきました) |
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トロードス地方標高1100mに創建されたのがキッコー修道院 大きくて壮麗な現役の修道院です。全体がピッカ・ピッカでした。 それもそのはず、11世紀の創建だったそうですが火事で損壊し 現在の建物は数十年前に再建されたものとの事でした 現在も数十人の修道士が修行しているそうです。 やはり内部は撮影禁止。画像は絵葉書からの転載です。 世界遺産”トロードス地方の壁画教会群”の中に ここキッコー修道院は入っていませんでした。 |
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キッコー修道院のパンフレット |
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左:礼拝堂の豪華な祭壇 右:金箔で描かれた聖母子のイコン (いづれも売店で販売されていた絵葉書から転載させて頂きました) |
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ギリシャ正教の十字架が輝くキッコー修道院 |
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近年再建されたばかりの建物は真新しいです |
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回廊にもこようにビザンチン様式の素晴らしい壁画が描かれております |
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当日は紺碧の晴天に恵まれました。気温は40度とのことでしたが 標高が高い所のせいか、何しろ湿度が低く、もう快適そのものでした。 |
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聖ルカが描いた聖母子のイコン キッコー修道院の最大級の宝物が聖ルカによる[聖母子]のイコンです。 福音記者・聖ルカによる[聖母子]のイコンは世界に3個だけ 現存するそうですが、そのうちの一つが、ここキッコー修道院に 有るそうです。現物は修道院の奥の奥に厳重に保管管理され 一般の人の目に触れることはありませんが、レプリカが入口に 飾られておりました。モザイク画になってます。下図です。 |
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回廊には、ビザンチン様式の素晴らしい壁画が満載 |
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ギリシャ正教の素晴らしい壁画を堪能し 晴天に恵まれたキッコー修道院でした |
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トロードス地方のガラタ村にポツンと創建されたのがポディトウ教会。 一見、農家か納屋にしか見えない質素なたたずまいでした。 敵が攻め込んできても一見、ギリシャ正教・聖堂と分からないよう このように質素に創建されたとの事でした。内部の見事なフレスコ画は 残念ながら撮影禁止。下図の画像は聖堂の維持管理費に充てるため 販売されている小冊子(7.5ユーロ)から掲載させていただきました。 なお、正式教会名称は[足の生神女聖堂 Panayia Podithou] |
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白黒写真の下図は1950年頃のも、上はほぼ現在 |
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平面図、側面図、世界遺産のエンブレム |
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内部は写真撮影禁止 教会の維持管理費に当てるため販売されている小冊子(7.5ユーロ)を購入 ビザンチン様式の素晴らしい内部のフレスコ画を抜粋して転載、ご紹介します。 |
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小冊子から抜粋して転載させて頂きました。 |
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ニキタリ村にある ”トロードス地方の壁画教会群” 10個の建物の一つがアシヌ教会です。 12世紀のビザンティン時代、十字軍が始まった頃に 創建されたもので正式教会名称は[アシヌの生神女聖堂 Asinou Church}です。 |
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1,105年創建の教会ですが、下図のように1,200年代、1,400年代に増築され 現在に至っております。 |
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こじんまりとしながらも、石造りの立派な教会です。歴史を感じます。 |
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普段は施錠されています。管理さんに電話して開場してもらます。 (それが待てど暮らせど来てくれなかったです、いつものことだそうです、困ったものです) |
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左:なぜか鐘は生木に吊るされております。 右:世界遺産のエンブレム。 |
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内部は撮影禁止 下図は教会管理費に当てる小冊子(7ユーロ)を購入、転載してご紹介いたします。 |
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小冊子(7ユーロ)から抜粋して転載させて頂きました。 |
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1,936年頃のトロードス・アシヌ教会遠望です。 |
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キプロス島&マルタ島周遊9日間(3日目)のムービー |
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