キプロス島・電子ブック |
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キプロス島は、地中海ではシチリア島、サルデーニャ島に次いで 三番目に大きな島で、東地中海に位置しております。 キプロス島は東西に走るグリーンラインで分断され 南部がキプロス共和国(ギリシャ系) 北部は北キプロス・トルコ共和国(トルコ系)です。 古来キプロス島は東地中海を往来する諸民族、諸文明の 中継基地となったためその歴史は古く、 ローマ帝国、東ローマ帝国時代の遺跡の宝庫でした。 [ローマ帝国]概要はここをクリックです (現地ガイドさん曰く、キプロスは英語発音ではCyprus=サイプラスだそうです) |
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両国の国旗
赤丸は今回訪れたキプロス島の観光地域です。 まづUAEドバイからキプロスの空の玄関口・ラルナカ国際空港に到着 そしてバスで首都ニコシア⇒美しい村レフカラ⇒三連泊のレメソスと移動しました。 |
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キプロス島の空の玄関口:ラルナカ国際空港 キプロス共和国のラルナカにある空港でラルナカ市内から 6kmほどの距離に位置しております。元々はイギリス軍の 基地跡だったそうです。中近東とヨーロッパを結ぶ重要な 空港として使用されているとのことでした。 |
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ドバイ⇒ラルナカ行き:エミレーツ航空EK109便、当日の実際の空路(フライトレーダから転載) 下図のように、危ないイ■ン、シ■ア、イス■エルの3カ国上空を迂回した空路でした。 |
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左:搭乗機と同型のB777 右:キプロス上空の窓の外。陸地が何となく茶色に染まってます。 |
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機内はほとんど満席の状態でした。私の席は事前予約した30A(窓側) |
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出発約1時間後昼食が出ました。とっても美味しく頂けました。 |
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ドバイ国際空港からフライト約4時間でキプロス・ラルナカ国際空港に到着 空港の表示看板類はギリシャ語・英語併記です。 |
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左:こじんまりしたラルナカ国際空港 右:ラルナカ市内、清潔感のある市街でほっとしました。 |
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ニコシア(現地の人はギリシャ語でレフコシアと言ってました)は ギリシャ系のキプロス共和国の首都であり、トルコ系の 北キプロス・トルコ共和国の政庁所在地でもあります。 旧市街は16世紀、ベネチアによって建造された星形の 城壁(ベネチアン城壁)によって囲まれておりました。 1974年のキプロス紛争により、ほぼ中央の東西は グリーンライン(緩衝地帯=停戦ライン)で分断されております。 |
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南キプロス側の市街は、並木が整備されるなど街全体に清潔感がありました。 季節がら当日は気温42度で暑かったです。ただ湿度が低い分、しのぎ易い部分もありました。 |
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ニコシアの旧市街はベネチア統治時代の11角の星型城壁で囲まれておりました。 城壁は現在も良く保存されておりました。それにしても中世は物騒な時代だったようです。 ただ現在もギリシャ系住民とトルコ系住民の対立(キプロス紛争)により、1974年から 旧市街も東西に走るグリーンラインにより分断されております。 |
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旧市街ベネチアン城壁のGoogle地図です。11角形城壁が良く確認できます。 ベネチアン城壁写真-1 |
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ベネチアン城壁写真ー2 |
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ベネチアン城壁写真ー3 ベネチアン城壁写真ー4 |
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16世紀に建造されたベネチアン城壁にはギネル門、パフォス門、ファマグスタ門の 三つの門があります。旧市街東側に位置し三つの門の中でも最も大きい ファマグスタ(Famagusta)門が下図です。 |
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ファマグスタ門は閉まっておりましたが、現在は門の機能は無く 内部はカルチャーセンター・公会堂として使用されているそうです。 |
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ファマグスタ門からちょっと南には、イギリスからの独立10周年を記念して 建立された自由記念碑。解放された喜び、感謝を表現したもの。 |
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聖ヨハネ大聖堂はベネチアン城壁で囲まれた旧市街の東端 ファマグスタ門の近くに位置しております。 17世紀創建のギリシャ正教の聖堂です。 |
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大主教の館の隣に建ってます。教会の外観は写真のようにシンプルですが 礼拝堂の内部は豪華絢爛、ギリシャ正教なのでキリスト像、マリア像などの 立体的な像は有りませんが、金箔を施した内装や素晴らしいイコンで 装飾されておりました。残念ながら内部は撮影禁止でした。 |
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17世紀に制作された聖母子のイコン(絵葉書から転載させて頂きました) |
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同じ敷地内に[聖ヨハネ大聖堂][キプロス大主教の館][ビザンチン美術館] そして[民族博物館]がありました。その中庭の親子像と記念写真 (^-^) |
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聖ヨハネ大聖堂、キプロス大主教の館に並んで建つのがビザンチン美術館です。 数多くのイコン画、モザイク画などが展示されておりました。 北キプロスの教会から回収した物も多く保管展示されておりました。 ただ残念ながら、ここも内部の撮影は禁止でした。無念。 |
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左:キプロス大主教の館 右:広場の親子像 |
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キプロスで初昼食(レストランで) サラダ、チーズボール2種類(一人一個)、串さし牛肉、カスタードクリーム(一人一個) 生ビールは(小)で2.5ユーロ。食事は本当に美味しかったです。 |
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1974年のキプロス紛争後、国連が設定した緩衝地帯(停戦ライン)は グリーンラインと呼ばれ、下図のようにキプロス島の東西を走り 島の北側が[北キプロス・トルコ共和国]、南側が[キプロス共和国]です。 グリーンラインは全長300キロメートルに及び国連軍が監視しているそうです。 |
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そしてこちらが首都レフコシア旧市街を南北に分断するグリーンライン 国境検問所(クロスポイント)。南の人が北(ターキッシュ・エリヤ)に行くのは フリーパス、ターキッシュ・エリアから南側に行くにはスタンプが必要。 |
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比較的自由に行き来しているように見えたクロスポイント(国境検問所) |
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グリーンベルトの中に半歩足を侵入、でも何も起こらなかったです。 |
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1888年に開館した紀元前5800年の新石器時代からオリエント諸国、 ローマ帝国、ビザンチン前期までの遺品を展示している歴史博物館です。 一番の展示品はキプロス共和国発行の1ユーロ、2ユーロコインのデザインに 採用されている十字型女性像のポモスの偶像(紀元前30世紀頃)です。 |
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キプロス島といえば美と愛の女神誕生の地と言われてます。 そのギリシャ神話の女神アフロディテ像、後方はローマ帝国セプティミウス皇帝像 なおローマ神話で似たような女神としてヴィーナスが登場しますが厳密には 別だそうですね。そのウンチクはここをクリックしてご参照下さい。 ただ、ここで展示されていた下図のアフロディーテ像は、そのお顔もボディも美&愛の女神?? と個人的には思いました(あくまでも個人的な感想です、女神様ごめんなさい) 色々なアフロディテ像についてはここをクリックです。 なにしろルーブル美術館の[ミロのヴィーナス]があまりにも有名で印象深かったからです。 ギリシャ神話:オリンポス12神についてはここをクリックです。 |
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古代ローマ時代遺跡からの出土品も沢山展示されており感激しました。 |
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標高650メートルの静かな山間の田舎村でした。 この村は500年以上も前から受け継がれている美しいレース(レフカラ・レース)の 産地で有名です。レフカラ・レースは2009年ユネスコの無形文化遺産に 登録された美しいレースです。(難を言えば少々高額でした) ダ・ビンチが美しいレフカラ・レースに感動し、ミラノ大聖堂の祭壇に飾るため レフカラ・レースを持ち帰ったという話が伝わっております。 |
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左:軒下でレース編み中 右:レフカラ村を背にして |
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静かで美しいレフカラ村全景 |
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キプロスではリマソルのアジャックス・ホテルで3連泊 左:ホテル全景 右:玄関ポーチ |
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室内の広さ、設備は普通でした。電源コンセット:BF 勿論WiFiもOKでした。 |
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バスタブも設備されており助かりました。 |
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広いレストランでした。夕食、朝食共にブッフェ方式、良かったです。 |
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ビュッフェの品数も豊富で、ホテルでの食事は大変楽しめました。 |
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左:レセプション 右:ホテルロビー。プールで気持ちよさそうに泳いでいる外人もいました。 |
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二日目のムービー |
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